理科系の人間でも原発の原理的な欠陥(悪魔の罠)を知らなかったのが実態です。以下の新ベンチャービジネスさんが書いているとおりなのです。私自身、理科系の研究所で働いていますが、同僚たちも皆、この点を正直に告白。私も、制御棒が入って、速度論的に終わればOKと、一般の化学反応のようにのんきに考えていた一人です。以下の引用に指摘された点(燃料棒自体・使用済み核燃料自体の崩壊熱がべらぼうで、その冷却に「電気」と膨大な時間が必要なこと)は、実は、普通の理科系一般向けの大学の教科書にも書いていないのです。少し考えてみれば当然だったのですが、考えが及ばないとは、おそろしいことです。個人的に、原子力工学の専門書は注文して、数週間で入手できる予定です。生態系としては閉じている地球の上で原子力を使うというアイデアは、まことにまことに悪魔の誘惑以外のなにものでもなかったのです。
______以下貼り付け(新ベンチャービジネス)______
2.原発推進派は原子炉の悪魔的危険性を正しく認識していたのか
原発は安全だと主張し続けてきた原発推進派の人たちは、上記のような東電福島原発事故の惨状を目の当たりにして、今頃、何を考えているのでしょうか。
ところで筆者は、本事故の起こる前まで、運転中の原子炉が非常時、緊急自動停止すればそれでひとまず安全だと思っていました。ところが、2011年3月11日に事故が起きて以降、筆者の事前の理解ともっとも異なった点、それは、運転中原子炉が正常に緊急停止しても核燃料の反応が完全に止まるわけではないという点でした。しかも、緊急停止した原子炉の核燃料を安全な状態にするには、何年も冷却し続けなければならないという点でした。さらに驚いたのは、緊急停止した原子炉は、いったん冷却系システムが壊れたら最後、あっという間に大暴走して、最悪、大爆発し、放射能をまき散らす危険があるという点でした、つまり原子炉は運転停止しても、爆発する危険があるのです。なんと恐ろしい人工物でしょうか。
原発推進派の専門家にとっては少なくとも、このような原子炉の危険性は常識の範囲なのでしょう。しかしながら、筆者も含めて、一般の日本国民は、この事故が起こるまで、上記のような原子炉の悪魔的危険性を正確には承知していなかったと思います。
______以上貼り付け終了______