アームチェア人智学日記 改

或る奴隷博士の告白

2016-04-27から1日間の記事一覧

歩く星たち(第二稿)

夜の帳が降りた 珈琲カップが二つ 天井の高い喫茶店の窓際で 避難について真剣に話した 戦時中の会話のようだ 未だこの現実を認めることに躊躇している自分の不甲斐なさ これほど明らかなのに 目に見えない戦争の只中で 線量計の数値だけが明かす現実とは何…

決闘(第三稿)

ポットのお湯でインスタント珈琲を淹れていたら、時代がかった大げさな身振りで性を語る安藤君を思い出し、それが「ゴーガンダンテス」のキャラクターに重なった。少し滑稽で愛すべき伊達男達。やはり死すべき運命だったのか、ゴーガンダンテスのように。あれ…