アームチェア人智学日記 改

或る奴隷博士の告白

話題1:東電株の空売り? 話題2:カダフィ失脚で誰が得をするのか

前回の「空売りと地震兵器」の話に対して、「通りすがり」の人が、コメント欄で、空売りの「仕込み」が予めあったらしいと言うことを教えてくれた。更に、30日になって以下のニュースが入った。

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東電株に200億円の買い注文? 31日の相場はどうなる
2011年3月30日(水)22時0分配信 ゆかしメディア 

 東京証券取引所で30日、3営業日連続ストップとなった東京電力の株式が午後3時の引け直前で、約200億円分の買い注文が出てきた。こんな売り一辺倒の状況で、大量の買いが出て、31日の取引は一転してストップ高となるのか。

 30日は市場があけてから売りが殺到し、466円のストップ安となった。だが、約4000万株、約200億円分の買い注文が出たために、個人投資家たちはザワめいている。

 国有化というシナリオさえ見えてきた、いわゆる落ちてきたナイフを拾う投資家がいるという驚きからだ。さらにはそれが約200億円というとてつもない金額だからだ。

 現在はなりを潜めている「日本一のデイトレーダーであるBNF氏が復活したのか」との声も出ている。だが、この相場に200億円という金額を張るのは個人投資家レベルでは、実質的には無理に等しい。

 「外資ではないか」との声もあるが、電力会社を買収する際には外為法という大きな関門がある。保有比率が10%を超えた場合には、「公的秩序」に影響ありと国が判断すると、中止勧告命令を出すことができるため、実質的に買収は難しい。

 比例配分を大人がいという滅多にないケースだが、3月31日という年度末の相場でいったい、何が起きるのか。
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空売りだとすると、兆円の単位の利益が出ることになるのかも知れない。東電空売り疑惑は専門家が調べれば真偽のほどは判明するでしょう。私は株のことは分からないので、どなたか御教示下さると助かります。

別件ですが、以下の田中宇さんの解析によると、今回のリビアの動乱は必ずしも独裁政権の崩壊・民主化勢力の勝利という額面取りに受け止められる問題だけでは無いらしい。前回のロス茶イルド本によると、リビアは世界の金融体制に加入せずにロス茶の支配に背いている数少ない国の一つなのだった。アメリカの背後にイス拉エル、イス拉エルの背後にロス茶、ロス茶の背後に、悪のご本尊という構図は、明快すぎて、まるで漫画のようで、自分で云うのも恥ずかしい気がするが、今の私の貧しい世界認識を正直に述べるとこうなってしまう。
シュタイナーは、民族主義は昇華された利己主義であり、国際主義は昇華された博愛主義であるという意味のことを述べた。一方、太田龍の紹介するロス茶陰謀論では、彼らは”昇華された博愛主義としての国際主義”とは全く異なる意味の国際主義を利用している。それは要するに各国民、民族の結束を弱め、民族性を破壊することにより、”ユダヤ”による世界統一(ワン・ワールド)を実現するという目的に奉仕するための偽りの国際主義であり、その本質は、国際金融、特にIMFを通じての弱小国の外資への隷属化の手法に顕著に表れているという。グローバリゼーションという標語・プロパガンダもそう言う観点で見直すと、この構図に当てはまる。新自由主義、TPPもその意味では明解だ。たとえば、大相撲の問題にしても、一部マスコミ・言論人による雅子さん攻撃にしても、民族的な伝統、歴史などを弱体化・破壊する意図的な動きの一環として見た方が良いと思う。イラクがアメリカに屈した際に、博物館が略奪されて、古代文明を築いた歴史的民族としての誇りが踏みにじられたが、ああいうことも、意図的な謀略があったのではないかと私は勘ぐっている。イラク人を大いに落胆させ、意気阻喪させるに十分な事件である。

もう一つ、大事なことなので、メモしておく。「熱力学的死」という言葉があって、熱力学第二法則によれば、閉じた系において、エントロピーは極大に向かう。即ち、エネルギーも、物質も、流入・流出しない系において、世界は均質化に向かう。均一な世界は、死の世界なのである。絶えず、生命的な流れが流れ込み、流れ出すことで、形態形成(個別化)が進み、自然が生成し、絶え間なく更新されて行く。均一化は、死の原理である。ワン・ワールドは物質的・死の世界である。

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◆「速報分析」を毎日配信しています(田中宇プラス)◆ (4月1日)
【最新の速報分析】  リビアの反政府勢力は、結成されて1カ月しか経っていないが、その間に2回、指導者が交代している。新たに就任した3人目は元軍人のハリーファ・ヒフターだが、彼はこの20年間、米国ワシントンDCの郊外のバージニア州に住んでいた。彼は、もともとリビア軍の最高位の将軍の一人だったが、 1980年代末にリビア軍が南隣のチャドに侵攻して失敗した後、反政府派に転じ、米国で亡命生活を送っていた。彼の前にリビア反政府派の指導者をしていたアブデル・ファタハ・ユニスは、反政府決起が起きる直前までリビアの内務大臣をしていたカダフィの元側近で、その転向ぶりゆえ、反政府派の人々の多くは、最近寝返ってきたユニスより、昔から反カダフィだったヒフターの方が信頼できると思っているという。しかし、ヒフターは20年も米国に住み、リビア反政府派の重要人物として活動してきた。米国務省やCIAなどと接触していたと考えられる。20年ぶりにワシントンDCからベンガジに戻り、次のリビア政府となるかもしれない反政府派を主導し始めた彼は、当然ながら、米当局と頻繁に連絡をとり、米政府の意向をふまえた意思決定をするだろう。米欧は、リビア国民の民意が反映された民主体制を作るために、独裁のカダフィを軍事制裁していると言うが、実際には、カダフィが倒された後にできるリビア政府は、民意より米政府の意見を尊重しそうだ。
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